二度と再び戦争を起こさないためにも~市民参加で取り組む平和学習について~

平成24年9月議会 一般質問⑦

Q. これまでも生活者ネットワークでは、戦争体験を風化させることなく、次世代を生きる子どもたちに受け継いでいくために、体験された方の生の声を記録し、平和学習に活用することや、子どもたちが子ども目線で問題意識を持ち、平和について考える機会をつくることが大事であることから、平成20年第4回定例会の一般質問で、子ども聞き取り隊の取り組みを提案してきました。
 このような映像記録集を市民団体や若者等とも連携しながら、市民参加、子ども参加で作成することについて、改めて求めたいと思いますが、いかがでしょうか。

A. 政策部長)こちらにつきましても、やはり教育部署と相談、協力をしながら、進めなくてはならないと思っております。いずれにしろ、子どもということの視点からであれば、学校の協力は不可欠でございますので、これから少し協議を進めていきたいと思います。

Q. あわせて取り組むということが決まった際には、ぜひとも学校での平和学習の一環としても活用いただきたいと思います。
 国分寺市教育委員会の教育目標、平成25年度の主要施策では、4番の項目に平和に関する教育、学習の場として、講演会、映画会や教材などの活用を通して、平和や命のとうとさを学習する機会を設けるという項目があります。この施策を展開する上でも、同じ市民である戦争を体験した方の思いをしっかりと子どもたちに語り継いでいく貴重な機会となると思いますので、ぜひそういった方向も含めて御検討いただきたいと思います。
 また、ピースメッセンジャーなどの事前学習や広島での活動は本当に貴重な体験であると思います。広島には行けなかったけれども、遠い広島だけではなく、自分たちが住んでいるこの国分寺でも、苦しい思いをした方々がいたのだということを子どもたちに伝えて、戦争をより身近な問題として主体的に考えることのできる取り組みを進める、そのような意味でも、ぜひとも具体化していただきたいと思いますので、一言お願いいたします。

A. 教育長)数年前に、国分寺市戦争体験談集をつくっていただきました。それで第1集と第2集があって、これを学校に配っていただいて、教室であったり図書室であったり、子どもたちが見る機会を持っています。この体験談集に加えてというお話だと思います。どういうものができるかにも、できによるといったら失礼ですけれども、教材として活用できるようなもの、あるいは子どもたちが日常的に見られるようなものであれば、これは学校としても活用できるのではないかと思っています。

 私たち大人には、世界人類が平和に暮らすことができる地球、その実現のために一人一人が思いを持って行動することが大切であって、その結果、平和をつくり上げていくものだということを、次世代を担う子どもたちに伝えていく使命があります。
 しかし、今の政治情勢を見ていると、憲法を改正して、戦争ができる国になってしまうのではないかという危惧すら抱かざるを得ません。二度と再び日本の子どもたちが戦争に巻き込まれることがあってはなりません。そのためにも、これからも戦争の体験をしっかりと次世代に受け継ぎ、子どもたちみずからが平和について考えていくことのできる取り組みを求めまして、私の一般質問を終了させていただきます。