高次脳機能障がいの支援について

2013年12月31日 16時05分 | カテゴリー: 活動報告, 議会質問

平成25年12月議会 一般質問①

Q. 高次脳機能障害とは、交通事故や頭部のけが、脳卒中などで脳が部分的に損傷を受けたため、言語や記憶などの機能に障害が起きた状態をいいます。注意力、集中力の低下、比較的古い記憶は保たれているのに新しいことは覚えられない。感情や行動の抑制がきかなくなるなどの精神的・心理的症状があらわれ、周囲の状況に合った適切な行動が選べなくなり、生活に支障を来すようになります。また、外見上ではわかりにくいため、周囲の理解が得られにくいと言われています。

 平成20年に東京都が実施した高次脳機能障害実態調査によると、東京都内に高次脳機能障害の方は推計約5万人いることがわかりました。その原因の内訳としては、8割が脳卒中などの脳血管障害、1割が事故などによる脳外傷、1割が低酸素脳症や脳炎ということです。また、高度医療、救命救急医療の発達とともに、今後ふえていくことが予測されているそうです。突然の脳の病気や事故などによる脳の損傷から起こるこの障害は、当事者の方のみならず、家族にとっても大きな不安感と負担感をもたらすと言われています。また、高次脳機能障害の症状の個別性が高いことや、外見からはわかりにくいことなど、既存の3障害の枠に当てはめることができないという意味でも、福祉制度のはざまに置かれた障害ということが特徴として挙げられ、本当に必要な支援に結びついていないために、家族で担う負担も多くなり、また周囲からの理解が得にくいということもあり、当事者の方のみならず、御家族も追い詰められてしまうことも多いそうです。大事故や致命的な病気からやっとの思いで一命を取りとめたのに、適切な支援機関につながれなかったこともあり、自殺未遂をするほど追い込まれてしまった。また、当事者を支える家族も家庭崩壊寸前の状態になり、心身ともに疲れ果ててしまったというケース、そして、これから高校、大学進学を控えている御家庭で、一家の大黒柱が突然倒れてしまい、経済的な負担も厳しく、家族の生活が一変してしまったという事例も珍しいことではありません。私も当事者の御家族のお話を伺う中で、家族だけで支えるのではなく、地域で支えていける体制づくりの必要性を強く感じています。

 国分寺市障害者計画の基本理念には、「国分寺市は障害のある人もない人も、ともに住み続けたいまち、ふるさと国分寺を基本理念とし、身体障害、知的障害、精神障害、難病、発達障害、高次脳機能障害など、全ての障害のある人に対して、生涯にわたり総合的で一貫した支援を推進します」という一文があります。まず、この考え方について、障害の種別にかかわらず、全ての障害をお持ちの方が支援の対象であるという理解でよろしいでしょうか。

A. 福祉保健部長)障害者計画、そのように載っておりますし、そのような形で進めていきたい。また、「住み続けたいまち、ふるさと国分寺」、これは障害者計画だけではなくて、長期総合計画にも通ずるものだと考えております。

Q. 今の御答弁の趣旨を踏まえて、以下、質問をさせていただきます。平成21年に現在の障害者計画を策定する際に、市が障害のある方約3,800人を対象に行ったアンケート調査からは、市内に約60名の高次脳機能障害の方が確認されています。一方で、診断を受けていても障害者手帳をお持ちでいない高次脳機能障害の方も多いこと、また認知症など、誤った診断を受けているケース、それから退院後、自宅での生活に戻ってから、何かがおかしいと感じられるケースなどなど、症状や年齢、課題が一人一人異なる障害であることから、個別のケースごとの課題に寄り添った、きめの細かい支援が必要です。国分寺市では平成24年度から高次脳機能障害者支援促進事業が行われていますが、その事業の中で、高次脳機能障害交流会を開催し、家族、当事者が交流する場を提供し、ニーズの掘り起こしなどを行っていると伺っておりますが、これまでに上がってきた主な課題はどのようなものがありますでしょうか。

A. 福祉保健部長)今、御紹介がありました高次脳機能障害者交流会、こちらにつきましては、昨年、12回ほど行っております。その中で、欲しいサービスというのでしょうか、そういった課題も出てきているということでございます。一例を御紹介しますと、ガイドヘルパー、こういったものが、今現在も移動支援事業というのはございますけれども、そういった中で、この高次脳機能障害の方も使いたいという御意見をいただいています。今、お話がありましたとおりに、この移動支援事業につきましては、愛の手帳とか、それから肢体不自由、障害者手帳をお持ちの方、また精神障害者の、そういった手帳をお持ちの方、そういった方も中にはいらっしゃいますので、こういった移動支援、高次脳機能障害の方も使えるということですけれども、全てが全て使えるということではございませんので、そういった要望があるということでございます。そのほかにも、家事援助、家事支援、それから先ほども経済的なお話もございましたけれども、経済的な支援、そういったことも要望の中にはあるということでございます。