次世代を生きる子ども達に平和を語り継ぐために~戦争体験記録映像を子ども参加でつくる~

2015年3月24日 01時56分 | カテゴリー: 活動報告, 議会質問

平成26年9月議会 一般質問⑨

来年は戦後70年の節目の年になります。終戦のときに10歳だった方も80歳になるということを考えると、戦争体験者の体験や思いを風化させることなく、次世代につなぐための取り組みが今こそ必要ではないでしょうか。ピースメッセンジャーの報告の中でも、広島の被爆体験の語り部の方々は、生きている限り伝えていかなければならないという使命感を持って活動されていると感じたという趣旨の発表がありました。戦争から69年たち、これまで嫌なことを思い出してまで自分が語らなくてもよいのではと思っていたけれど、このまま黙って死んではいけないのではないかという思いから、今になって、戦争の記憶を後世につなぐ活動を始めた方も多くいらっしゃるとお聞きします。

ことしから、子どもたちの広島派遣事業を始めたお隣の国立市では、ことし、戦争体験を次世代に語り継ぐために、戦争体験者の話をDVDに記録としてまとめました。子ども向けバージョンとして、2枚目の作成の検討にも既に入っているようです。そのほかにも、武蔵野市では、動画にして市のホームページで見られるようになっておりますし、調布市では、数年前から毎年3名の語り部のお話をDVDにおさめて記録をつくっており、被爆体験のみならず、疎開先での生活、東京大空襲、戦時中の調布市民の暮らしなど、さまざまな視点からの語りを収録し、ことしで4枚目が作成されています。昨年の9月の一般質問で、語り部の映像記録集の作成について御質問をさせていただいたときには、「進めなくてはならないと思っています、これから協議を進めていきたい」という趣旨の御答弁をいただいておりますが、その後の協議の過程はどのようになっているのかお伺いいたします。

市民生活部長) 平和について、戦争体験の方については、高齢化によってだんだん人数が減ってきているというのも、日本全国どこの自治体についても同じでございます。広島の語り部の方の御紹介がありましたけれども、生きている限りということで活動されている方がかなりいらっしゃるということは事実で存じ上げてございまして、昨年の平和市長会議でも、その被爆体験者の語り部の方のDVDなども作成して、各自治体に配布もされております。

御紹介の国立市と調布市さんのDVDを市民レベルで作成しているという御紹介については、まだ内容等の確認はしてございませんけれども、調査・研究させていただいて、内容等を見させていただきたいと思っています。

国分寺市でも、先ほどの事前学習ではないですけれども、被爆体験者の方についてお話をいただいております。まずは、その話していただける方の御理解というものが非常に、それがないと作成することなどもできませんので、まず、そのような御理解をいただけるところから取り組まなければいけないということでございますが、昨年の御質問以降、具体的には、組織等の改変もございまして進んでいないというのが実情でございます。必要なことについては十分認識してございますので、今後の取り組みについて、国立市とか調布市さんの内容を確認させていただきながら、取り組んでまいりたいと思っております。

ぜひ、御高齢になっている方もふえておりますので、早急に取り組んでいただきたいと思います。

また、災害とは違う戦争の恐ろしさを伝えるという意味でも、戦争の体験や歴史的背景、また当時の人々の生活状況について、知識のない子どもたちにもわかりやすい内容にするという意味でも、子どもたちが主体的に取り組んで、聞き取りなどをするという子ども参加で取り組んでいただきたいと思います。あわせて、地域には映像関係の活動をしている大学生、東京経済大学にも、そのようなコースであったり、サークルであったり、さまざま活動をしている団体がありますので、そのようなところとも連携しながら、早急に作成していただきたいと思います。

完成した暁には、小・中学校で配布されている戦争体験談集とあわせて、子どもたちの平和学習に学校でも活用いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

教育部長) 今、小・中学校では、社会科の授業の中で戦争に関する学習を行っておりますけれども、今、御提案がありましたようなものができましたら、授業の中で、教材の1つとして紹介をしていくということはできますので、そのような方向でいきたいと思います。

国分寺市は、ことし、非核平和都市宣言30周年を迎えました。非核平和都市宣言とは、核兵器の廃絶を誓い、戦争のない平和な世界の実現を願うものです。しかし、世界には今でも1万7000発以上の核弾頭が存在すると言われています。核兵器の恐ろしさを身をもって知る広島・長崎の被爆者の方たちは、「核兵器は二度と使われてはならない」と必死で警鐘を鳴らし続けてこられました。広島・長崎の原爆以降、これまで戦争で核兵器が使われなかったのは、被爆者の存在と、その声があったからではないでしょうか。日本国憲法に込められた戦争をしないという誓いは、被爆国日本の原点、平和の原点です。

今、集団的自衛権の議論を機に、平和国家としての安全保障のあり方についてさまざまな意見が交わされていますが、急ぐ議論の中で、その平和の原点が揺らいでいるのではないか。日本は、戦争ができる国になってしまったのではないかという不安と懸念が生まれています。これから、未来を生きる国分寺市の子どもたち、日本の子どもたちを戦場に送るような過去の過ちを二度と繰り返さないためにも、戦争の惨禍を、次世代を担う子どもたちにしっかりと語り伝えていく使命と責任が、私たち大人にあることを切に申し上げて、次の質問に移りたいと思います。