自転車の安全対策~市内での自転車事故の現状~

平成26年12月議会 一般質問⑦

環境に優しく健康づくりにも役立つ自転車は、気軽に乗れる一方で、全国的にも事故などの安全対策の必要性が課題となっています。一方で、私も日ごろ、子どもたちのスクールゾーンの見守り活動に参加する中で、自転車に係る危険な場面に遭遇することが何度もあり、自転車の安全対策、安全運転の周知、啓発が必要だと感じています。

特に朝夕の通勤時間、通学時間帯の対策は急務です。今朝もちょうど当番の日ということもありまして、見守り活動に参加したのですが、雨が降っていたこともあり、傘を差して自転車に乗っている方も非常に多く、自転車の傘と歩行者の傘がぶつかり合っている場面もありました。また、傘を差すことで、自転車に乗っている方の視界が悪くなることに加えて、イヤホンをつけ、周囲の音が聞こえづらくなっている。そんな中で混み合った道路を多くの自転車が走っているという、非常に危険な状態がありました。

先週の質問の中でも、自転車事故の現状について取り上げておられましたが、私も国分寺市内での自転車事故の件数について、警視庁が公表している数値を調べてみましたところ、昨年のデータですが、市内の交通事故に自転車が関係している自転車関与率という数値がありまして、それが45.4%でした。これは東京都平均が34.7%、全国平均が19.2%と比べると、かなり高い数値となっておりまして、平成25年では、都内ではワースト4位という結果でした。また、時間帯では、朝8時から10時、そして夕方の4時から6時の事故発生が多く、市内の地域では、東恋ヶ窪27件、西町26件、西恋ヶ窪25件、東戸倉25件の順に多いという結果でした。さらに昨年は、市内で交通事故による死者数と重傷者数ともにお一人ずつとなっておりますが、お二方とも自転車に乗っているときの事故ということです。

そこで、まずお伺いいたしますが、このような現状についての認識と、市として現在行っている取り組みについて、お聞かせいただけませんでしょうか。

都市建設部長) 当市におけます自転車事故の件数については、今、御紹介をいただいたような状況にございます。また、平成26年に入りましても、1月から10月までの間で88件の事故が発生しておりまして、そのうちの約半数は、安全確認の怠りですとか、一時停止無視などの違反によるものとなっているところでございます。こういった状況からも、自転車の安全な乗り方や交通ルールを守るという啓発活動がとても重要であると考えてございます。

市としての取り組みとしては、自転車駐車場利用者や市役所においでの方等に、自転車のルールに係るチラシを配布して、周知に努めているところでございます。また、交通安全協会などと協力して、春、秋の交通安全週間に合わせて、交通安全市民の集いというものを行っているところでございます。

また、教育委員会にはなりますが、各小学校の3、4年生を対象とした自転車の乗り方教室ですとか、交通安全教室を、小金井警察署や交通安全協会の御協力を得て実施しているというような状況にございます。