命の源「水」の安全を求めて立ち上がる女性たち~「ウナイ」を観て

8月に映画「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」 を鑑賞しました。

PFAS(有機フッ素化合物)汚染問題をきっかけに、安全な水道水を求めて立ち上がり、社会を変えようと行動を起こす女性たちの果敢な挑戦を記録したドキュメンタリー映画です。

この日は上映後に平良いずみ監督と、『ウナイ』のテーマソングを歌うMaicoさんのトークと演奏を聴くことができました!

「ウナイ」とは、沖縄の言葉で姉妹。女性たちが姉妹のように支えあい、たすけあい、力を合わせて前に進むことを表現した言葉だそうです。「シスターフット」と置き換えられる女性たちの活動は、命の源である安全な水を取り戻すために今も続いています。

今から30年以上前、輸入食品の増加や1986年のチェルノブイリ原発事故による食品の放射能汚染を契機に、東京都に食品安全条例制定を求める直接請求運動が始まりました。 生協や消費者団体など多くの市民団体がこの運動に結集し、1989年に55万筆の署名を都議会に提出しました。

この運動も多くの女性たちを中心に広がり、つながりをつくって進めてきた背景があります。当時、直接請求による条例案は否決されてしまいましたが、その後、2003年東京都食品安全条例制定につながりました。

それから約20年が経った今、PFAS汚染が全国的な問題となっています。都内でも多摩地域を中心に地下水のPFAS汚染が広がっています。東京・生活者ネットワークでは、いち早くPFAS汚染問題に取り組み、都議会と各自治体の取り組みを共有しながら、連携して議会質問やヒアリングを重ねてきました。

昨年7月には「PFAS汚染から安全な地下水を取り戻す未来のために私たちができることを」を開催し、アピール文で私たちの今後の取り組みを共有しました。

命の源である水をまもり安全な地下水を取り戻す未来のために、一日も早い原因究明と汚染除去、予防原則の視点に立った法整備、健康調査や子ども基準の必要性など、引き続き訴えていきます。

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