豊洲市場を視察しました!
4月28日、東京都の食を支える中核拠点である豊洲市場を生活者ネットワークのメンバーと生活クラブ組合員の有志で視察しました。

東京ドーム約8個分に相当する広大な市場には、毎日膨大な量の生鮮食品が集まり、都民の食卓へと届けられています。2025年度の一日あたりの取扱実績は、水産物が1,137トン・18億円、青果物が836トン・3億8,200万円。取扱量は減少傾向にある一方、売上高は増加しており、高付加価値品の増加や直接取引の拡大が背景にあるとの説明を受けました。

今回の視察では、まぐろのセリの現場をはじめ、施設の衛生管理、屋上緑化の取り組み、市場衛生検査所の検査体制など、豊洲市場が「食の安全」をどのように支えているのかを多角的に確認しました。

●まぐろのセリ “鮮度が命”
早朝のまぐろのセリ場には、巨大な冷凍まぐろが整然と並び、仲卸業者が尾の断面を懐中電灯で照らしながら脂の乗りや身質を見極めていました。まぐろは温度変化に弱く、品質劣化が早い食品です。豊洲市場のセリ場は徹底した低温管理が行われ、外気の影響を受けない閉鎖型空間となっており、築地時代と比べて衛生環境が大きく改善されています。

●市場衛生検査所が担う「最後の砦」
市場内で特に重要な役割を担っているのが、市場衛生検査所です。検査所は、市場で流通する食品の安全を科学的に確認する「最後の砦」として、日々の監視と検査を行っています。

食品衛生監視員は早朝4時から2名体制で監視を開始し、8時以降は約30名体制で本格的な監視を実施。入荷した食品が流通する前に、有毒魚介類の確認、異物混入の有無、品温管理、ふき取り調査、表示内容の確認などを行います。

さらに、生鮮食品の抜き取り検査では、細菌・ウイルス・寄生虫の検査に加え、残留農薬、添加物、重金属、放射性物質などの検査も実施。市場営業日には毎日監視が行われ、年間の監視件数は約16万件にのぼります。必要に応じて東京都健康安全研究センターと連携し、化学物質リスクの評価も行われています。

検査所の職員からは、「市場は安全が当たり前と思われる場所だからこそ、異常を見逃さない日々の監視が重要」という言葉があり、その姿勢が市場全体の安全を支えていることを強く感じました。

●食の安全を支える都民の台所として
豊洲市場は、都民の食を支える重要な公共インフラです。今後も、市場の衛生管理体制の強化、化学物質リスクへの対応、そして行政の説明責任の徹底に取り組み、現場で働く皆さんの努力に敬意を払いながら、都民が安心して安全な食を選べる社会づくりを進めていきます。

