更なるごみの減量にむけて ~6月から家庭ごみの有料化が実施されます~

国分寺市では、平成16年から小金井市とのごみの共同処理について協議が続けられています。市のごみ焼却施設の耐用年数が平成28年と迫っている現状の中で、共同処理を目指した今後の方向性について、一日でも早い決定が望まれています。また、最終処分場の限界のみならず、共同処理を進めるにあたっては、処理するごみの量に応じて焼却施設の建設費や維持管理費の按分が想定されることから、更なるごみの減量に取り組むことが必須です。

「わたし発」で考えよう

ごみの減量を進めるためには、市民の主体的な取り組みが不可欠です。今回、市民の声をもとに、他市には無い国分寺市独自の取り組みとして、もやせるごみの有料袋に3リットルという小さなサイズが導入されました。家庭ごみの有料化を契機に、私たち市民一人ひとりが「どうしたらごみを減らせるのか」について改めて考えることが大事です。

消費者としての市民の役割とは

継続的にごみの減量を進めていくためには、分別・資源化だけでなく、発生抑制・排出抑制の視点からの取り組みも不可欠です。毎日の暮らしの中で購入する「もの」は、最後には必ず「ごみ」になります。消費者である私たち市民は、分別・資源化を徹底することに加えて、「必要のないものは買わない、もらわない」「くり返し使えるものを選ぶ」など、ごみを少なくする生活習慣を身につけていくことも大切ではないでしょうか?

また、「窓付き封筒やティッシュペーパーの箱など、プラスチックの部分を切り取る手間がかかり、分別しづらい」というお声を、市民の方からよくお聞きします。生産者や事業者に対しては、ごみになるものを過剰に作らない、廃棄する際により分別・資源化しやすいものを作るなど、これからも環境に配慮した「ものづくり」を強く要望し、働きかけていくことが必要です。

分別・資源化できるしくみを増やしていく

家庭ごみの有料化は、多摩地域で実施されている多くの市において減量が進んでいることや、「均一従量制」によりコスト意識が生じることからも、ごみ減量に有効であると考えます。また、「一定量以下無料制」についても検討しましたが、ごみ袋販売店の作業負担が大きいことや、事務処理にかかる経費が有料化で得られる歳入を上回るという課題があります。

今回、有料化に合わせてごみの分別・資源化施策として、生ごみの資源回収事業の拡大や、新たに傘や鍋など金属類・電子機器の拠点回収が開始されました。生活者ネットは、資源化施策を拡充し、更なるごみの減量を進めることを求め、家庭ごみの有料化に賛成しました。

 

●アンケートへのご協力ありがとうございました●

生活者ネットでは、平成24年6月に出された「家庭ごみの有料化に向けた基本的な考え方」に基づき、広く市民の声をお聞きするために、アンケート調査を行いました。その結果からは、3ℓ袋の導入を含めて、家庭ごみの有料化は、ごみの減量・資源化に有効であると考えている方や、分別・減量努力をしている方が多数いらっしゃることがわかりました。

しかし、一方では、生ごみ堆肥化を早急に進め資源化をはかることや、分別を徹底するための啓発活動、不法投棄への対策を求める声が多く寄せられました。

いただいたご意見をもとに、これからも更なるごみの減量・資源化に向けて、政策提案していきたいと思います。今後も皆さまからのお声をお待ちしています。