親子ひろばの常時開設拠点の拡充と、市民との協働で地域のネットワークづくりをすすめる
平成27年6月議会 一般質問②
市内でも子育てに関する相談件数がふえている現状がございます。事務報告書のデータによりますと、子ども家庭支援センターでの新規相談受理件数は、平成21年353件から、平成25年には523件となっています。そしてその中で特にふえているのが虐待相談ということで、これは66件から120件と、この4年間で倍近くにふえております。市の子育て分野の相談支援事業もこの間広がってきておりますが、一方では相談したいときにすぐ予約がとれずに、相談の内容によってはかなり待たなければならない場合もあると伺っております。
このような状況がある中で、母親や父親の仲間づくりの場でもある親子ひろばで先輩ママの話や同じ悩みを持っている人の話を聞く、聞いてもらうということがピアカウンセリングの場ともなり、不安の解消にも役立つのではないでしょうか。民間の広場事業との連携やネットワークづくりをさらに広げることで気軽に足を運び、顔を合わせて話ができる場である親子ひろば事業を、市民との協働という視点でさらに進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
子ども家庭部長) 親子ひろばを御利用いただいている方もたくさんいらっしゃいまして、その中の声では、やはり仲間づくりができるとか、あと先輩の声、経験者の声が聞けるとか、あとは相談ができるといった声もいただいております。これは市内に一定程度の場所は確保ができておりますけれども、ただ常時開設というところまではまだいっていない状況があります。ここは拡充に向けた取り組みをさらに進めていきたいと考えています。
今、常時開設できる場、そして拡充に向けた取り組みということでの御答弁をいただきましたけれども、やはり私も親子ひろばの拠点を、市内に3つの地域ごとに拠点を持つことで地域のネットワークづくりに取り組みやすくなるのではないかと思います。また、現在土曜日の開設の日数が全体的な親子ひろばの開催状況を見る中では少ないという状況がありますので、父親の育児参加、そしてさらに父親の仲間づくりという視点からも土曜日の開設も可能となるような、今課題となっております中央地域での拠点づくりに早急に取り組んでいただきたいと思いますが、こちらについての見通しなどはいかがでしょうか。
子ども家庭部長) 常時開設の場所をふやしたいという気持ち、考え方は従来からあります。長期総合計画でも目標として、重要目標として位置づけをさせていただきまして、あとは子育て・子育ちいきいき計画の中でも位置づけさせていただいております。まだそこまで拡充ができていない常時開設の部分については、今子ども家庭支援センターの育児スペースと、あとは国分寺駅の北口に協働事業で行っている場所があるということで、中央地区にはまだ開設ができていないということであります。そこは何とか場所の確保も含めて開設に向けた取り組みを行っていきたいと考えていますけども、親子ひろば全体の考え方というのをもう少し整理する必要があるだろうと思っています。
例えば常時開設のときにどういった役割を果たすのか、そのエリアの中でどういうネットワークをつくっていくのかということを、今担当の子ども家庭支援センターで検討中でありますので、それを早急にまとめて場所の確保等について、あと人員の確保、民間との協働事業についても構築を進めていきたいと思っています。中央地区については泉の親子ひろばが週3日間開設しております。そこは今まで臨時職員のスタッフだけだったところを、この4月から嘱託職員や正規職員が巡回するなどして少し相談機能の拡充に向けた取り組みを始めましたので、そこは今年度も継続してやっていきたいと思っています。
あと土曜日についても、子ども家庭支援センターでは土曜日開設をしていますけども、スポーツセンターのところではまだ常時開設までいっていません。月に何回かしか開設できていませんので、土曜日の開設についても、父親の育児参加という視点からも必要なことだろうと思いますので、そこら辺の拡充についてもどこまでできるか、ここは長期的になるかもしれませんけれども拡充に向けた取り組みを行っていきたいと考えています。
ありがとうございます。この4月から新しく子ども子育て支援新制度が始まったということもあります。地域の中で子育てを支えていくという視点からも、全体的な見直しも今御検討されているということでしたので、その中でできるだけ早い時期での開設に向けた御検討を引き続きお願いしたいと思います。