71年目の終戦の日を迎えて
8月15日。毎年、終戦の日に行われる「国分寺市平和祈念式」に参加し、献花と黙とうを行いました。8月6日に広島平和祈念式典に参加したピースメッセンジャーの子どもたちが、プログラムの配布や献花の手渡し等、運営のお手伝いをしてくれます。今年は12人全員が小学生だったそうです。
平和祈念式開催にあたり松井広島市長から寄せられたメッセージには、以下のような一文がありました。
~人は、国籍や民族、宗教、言語などの違いはあるものの、同じ地球に暮らし、一度きりの人生を懸命に生きています。私たちは人として「共に生きる」ため、核兵器による非人道的な脅しに依存することなく、人と人の繋がりを大切にした未来志向の対話ができる世界を築く必要があります。~
また、8月9日の長崎平和祈念式典で田上長崎市長が読み上げられた、長崎平和宣言には次のような一節があります。
~被ばくから71年がたち、被爆者の平均年齢は80歳を越えました。世界が「被爆者のいない時代」を迎える日が少しずつ近づいています。戦争、そして戦争が生んだ被爆の体験をどう受け継いでいくかが、今問われています。~
長崎を最後の被爆地にするために、私たちは核を捨て、武器を手放し、戦争のない世界に向けた一歩を歩み出すべきす。戦争や武力ではなく、対話による解決でしか共に生きる社会を、未来をつくりあげることはできません。
今年、戦争体験者が日本の総人口の2割を切ってしまいました。戦争を知らない世代が未来を生きるために、過去に向き合うことは大切です。
私は長崎で暮らす高齢の義母から戦争・被爆体験談を聞くことができましたが、聞いた体験談を人に伝えることの難しさも、同時に感じています。今こそ、戦争・被爆体験を次世代につなぐ取り組みを、地域に根差した形ですすめる必要があります。