学校給食の牛乳をビン牛乳へ~2Rの推進とプラスチックごみの削減を目指して~
海の生態系に深刻な影響を与えているマイクロプラスチックを含め、プラスチックごみは世界的な問題となっており、使い捨てレジ袋の禁止や、ストロー廃止運動など、「脱プラスチック」の動きが急速に広がっています。
日本では年間150万トンの廃プラスチックを中国に輸出してきましたが、2017年12月に中国が輸入を禁止しました。そのような中で、環境省が2020年までにレジ袋の有料化を義務付ける方針を出しました。改めて、リサイクルからリユースへ、大量生産・大量リサイクルではなく、発生抑制という視点でプラスチックごみそのものを減らすことが必要です。
プラスチックごみの削減の取り組みの一つとして、昨年12月議会の一般質問で、市内の学校給食の牛乳を、ビン牛乳に戻すことを提案しました。
国分寺市でも、かつては学校給食の牛乳をビン牛乳で提供していましたが、平成17年度に供給事業者を変更したことにより、紙パックに変更されました。市内の小中学校の学校給食で、一日約8千本もの紙パック牛乳とプラスチック・ストローがリサイクルされています。一週間で約4万本、一年間では市内の学校給食だけでも、およそ150万本ものプラスチック・ストローがリサイクルされているのです。
子どもたちへの環境教育という観点からも、また、市が率先して2R(リユース、リデュース)、「脱プラスチック」の取り組みをすすめる上でも、改めて、紙パック牛乳からビン牛乳へ、繰り返し使えて環境にやさしいビンの容器に変えることで、プラスチックごみをつくらない、発生抑制の取り組みをすすめる必要があります。
近隣では小平市、国立市、東村山市、日野市で、学校給食にビン牛乳を導入しています。国分寺市でも、学校給食の牛乳をビンに変えていきたいと思います。
また、小平市、国立市、東村山市、小金井市、武蔵野市では、低温殺菌牛乳を提供しています。成分や風味も優れており、子どもたちの飲み残しも少ないなどの優位性があります。国分寺市では、学校給食についてのアンケートが行われていますが、牛乳に特化して子どもや保護者の意見を聞く機会はありません。子どもたちが美味しく飲める牛乳や、環境への配慮という点も合わせて、子どもや保護者の意見を聞くことから取り組みをすすめていきます。