国分寺の農地をまもりたい!~都市農業公園の整備を~

足立区都市農業公園

農地や緑が豊かな国分寺市ですが、近年では宅地開発などにより、農地が急速に減っている地域もあります。国分寺市の農地面積については、平成27年は154.50haで、平成17年から10年間で20.5ha減少しています。これは東京ドームに換算すると、4つ分以上もの農地面積が減ってしまったということになります。緑豊かな国分寺の農地をまもっていきたいと思います。

2022年には、生産緑地に指定されている土地の多くが指定期限切れとなることで、農地の大量流出が懸念される「2022年問題」への対策も必要です。市が農地を買い取り、公有の都市農業公園として整備するなど、あらためて、農地の保全・活用をすすめることが必要です。

昨年12月に、国分寺ネットのメンバーで市民の方と一緒に足立区都市農業公園を訪れました。

荒川の河川敷にある広大な区立公園で、四季折々の花や木々を楽しめるだけでなく、畑や水田、古民家もあり、レストランでは農園でとれた有機野菜を使ったメニューが提供されています。入り口のビジターセンターでは、収穫された野菜も販売されています。さらに、季節ごとに様々なイベントも行われ、一日楽しめる上に入園料は無料です。公園内にある畑と水田は、全て有機農業で栽培されており、有機農業に取り組んでいる農業者の方が指導や管理をしてくださっています。

府中市では、平成29年に「農業公園の整備に関する基本方針」を策定して、都市農業を保全する具体的な取り組みをすすめています。

農地は防災やコミュニティの拠点としても有効です。国分寺市でも農地の保全に向けて、都市農業公園を整備して、農業、農地を通じた地域コミュニティの醸成や、市民が農と触れ合うことのできる環境づくりをすすめていきます。

園内ではコンポストでたい肥もつくられている。

園内で収穫された有機栽培野菜をふんだんに使ったランチ。