特別支援教育の支援員について~子どもたちの自己肯定感を育む支援とは~ 【12月議会一般質問④】
小・中学校で子どもたちへの支援を行う「支援員」の重要性について、継続的に取り上げてきました。支援員の役割については、学級や学校の教育方針を担う一人として、学級担任等と連携しながら一人ひとりが輝いて認め合える場を作っていく役割があること、また、子ども自身が主体的にいきいきと生活を送ることができるよう、自らの意思で成長して自立できるように黒子に徹する役割があると、「特別支援教育支援員ハンドブック」には書かれています。子ども同士のかかわり合いを妨げることなく陰で支えることや、クラス全体の中で一人ひとりが自己肯定感を高めることのできる支援は難しいけれど、とても大切なことだと思います。
また、子どもの一番近くにいる支援者であるため、子どもへの影響も大きく、間違った支援が行われることで子どもたちが自己肯定感を失ってしまったり、助けを求めることができなくなってしまうこともあります。このように、子どもにとって重要な役割を担う支援員の研修はしくみとしてきちんと整えるべきであり、現在行われているOJTや校内研修への参加に加えて、様々な機会や場を積極的に活用すべきです。
市では、教育委員会だけでなく子ども家庭部など他部署で行われている様々な研修の場もあります。このような情報を小・中学校の教員のみならず、支援員にも共有することを求めたところ、校長会等でも改めて伝えていくとのことです。
支援員の配置については、子どもたちの状況に応じた柔軟な配置が必要です。どのクラスでも、新年度は新しい環境に慣れるまでの間は落ち着かない状況も多くありますが、特に支援が必要な子どもたちは、新しい事や変化への対応に困難を感じることも多い一方で、ちょっとのサポートがあれば乗り越えられる子どもたちもいます。
このような時に、柔軟な配置のしくみやボランティアスタッフの派遣などの対応が必要です。また、地域連携の視点を持ち、学芸大学の3市連続講座等と連携した支援者養成・配置のしくみを求めたところ、検討しているとのことです。
通常学級における合理的配慮や、交流授業をすすめるためにも、支援員の役割は今後さらに重要になります。国分寺市では、「第3次特別支援教育基本計画(義務教育時)」に基づき、特別支援教育の環境整備をすすめています。令和4年度からの次期計画となる第4次計画策定にむけて、インクルーシブ教育の理念をもち、ともに育ち学び合える教育、学校全体で子どもたちを支える視点をもち、保護者等の意見を丁寧に聞く場を要望し、そのように検討するという答弁がありました。