震災からちょうど3ヶ月の6月11日は、全国脱原発100万人アクションの日でした。朝から雨の降る中、私たち生活者ネットワークのメンバーも「たまウォークinこくぶんじ」に参加し、国分寺駅から国立まで、ゆるやかに行進しながらこの3ヶ月間に考えたこと、心配だったこと、悲しかったこと等、参加者それぞれの思いを皆で一緒に声にすることで、みんなで気持ちを共有し、そして自分の気持ちを整理しました。
私は小さな子どもを持つ母親として子どもが安全に暮らせる未来を案じながら、脱原発と自然エネルギーへの転換について、夫と娘と共に訴えました。娘は一緒に声を出せたことが嬉しかったようで、帰宅してから「子どもを守れ〜!!」って大きな声で言えたと誇らしげに話していました。
国分寺市でも放射線の不安を訴える市民の声や近隣市の動きもあり、当初は行政側が放射線測定について前向きではなかった状況が少しずつ変わり、市内3カ所で空気と土壌の測定を実施することになりました。しかし、新しい取り組みを進めるには「前例のないこと」として、一歩を踏み出すことにとても時間がかかっているのも事実です。
こんな緊急時だからこそ、そして「前例がない」事態だからこそ、市民と行政が同じ方向を向いて対応策について知恵を出し合い、協力し合って取り組んでいくことや、お互いに信頼関係を築けるような「市民の不安な心に寄り添う気持ち」が必要ではないでしょうか?
生活者ネットワークの活動の基本である「市民参加の政治」「市民の声で市政を変える」このことは、このまちで安心して暮らすためにどうすればいいか、ということを私たち一人ひとりが考え、行動することから始まります。
原発の問題はこれからもまだまだ時間がかかりそうです。あきらめないで声を上げ続けていくことの重要性を一市民として忘れずに行動する、今日はそのスタートラインに立った1日でした。