食べることは生きること~「百姓の百の声」上映会&トークを開催!
2月8日(土)オープンイノベーションフィールド多摩・国分寺にて、映画「百姓の百の声」上映会&トークを開催しました。会場は満席、上映後のトークと市民発言も活発な意見交換で盛り上がり、こんなにも多くの市民が食や農について関心を寄せていることに心強さを感じました。
●農は未来への希望
今回の上映会は、昨年の夏に柴田昌平監督、大兼久由美プロデューサー、農文協(農山漁村文化協会)さんとのご縁をいただいたことから始まりました。
ちょうど「令和の米騒動」と騒がれていた頃で、食料自給や農地をまもることについて、待ったなしという声も多くあがり、今のままでは都市農業が継続できないのでは、と危機感を感じていた時でした。是非、国分寺で上映会をやりたい!と、半年ほどの時間をかけて準備してきました。
映画の中では、
映画「農は生命が生まれる場所」
「農家力と地域力」
「キュウリの声を聴く」
「百姓は、自然と人間が向き合う接点。そのフロントラインにいる。
自然とも、作物とも、微生物とも付き合うことのできる能力を持った人たち」
など、たくさんの心に深く響く言葉。百姓の尊さ、農の大切さ、そして未来への希望を共有しました。
●都内の農地は30年間で半減
多摩地域でも、相続が発生するたびに農地が売られ、宅地になってしまいます。都内の農地はこの30年間でほぼ半減しています。また、農業者の約7割が60歳以上で高齢化もすすみ、そのうち約6割が後継者がいない状況です。都市の農地をまもり、農業者を増やす取り組みが急務です。
そのような中、2020年に始まった「東京農業アカデミー八王子研修農場」では、農業をやりたい人の就農を支援し新規就農につなげています。2023年は都内で75人が新たに就農し、若い人の参加も増えてきています。
上映会後のトークセッションでは、柴田監督の農への想い、今だからこそ都市の農地や緑をまもっていきたいという市民や、若い女性の就農者の挑戦、地場野菜の流通の現場からの報告など、熱気あふれる意見交換が繰り広げられ、これからの都市農業への希望を感じました。
●給食無償化を機に、地産地消をすすめよう!
東京都では、3学期から都内全自治体で学校給食が無償化されました。無償化とあわせて都内の農産物をできるだけ学校給食に取り入れ地産地消をすすめ、農業を支えていくよう提案しています。
例えば都内の農産物を学校給食で使う場合に都が補助するしくみや、学校給食用に作付けされた農産物を全量買い取る、多摩地域で取れた農産物を農地が少ない区部でも使える配送のしくみなどを12月の都議会一般質問で求めました。
今後も自治体と連携して、農地や緑の保全、都市農業への支援、学校給食をはじめとする食の安全の取り組みをすすめていきます!