地域の子育て・子育ちを支える拠点としての親子ひろばへ

●駅前親子ひろばが移転・拡充されます

国分寺駅北口駅前の親子ひろばが、11月から国分寺駅南口駅前に移転します。この親子ひろばを利用する子どもの88%が0歳児で、歩くようになったらスペース的に狭く、利用が難しいという課題がありましたが、移転後は広さが約2倍になります。

さらに、現在は公募型の協働事業として運営されていますが、来年度からは東部地区の拠点として、公募によるプロポーザル方式(複数の事業者が企画提案し、その中から選ぶ)で運営する事業者を選定し、市の委託事業として位置づけられ、相談支援も拡充されることが、9月議会で示されました

市内の子育て世帯は、核家族や転入後間もない家庭が多いという特徴があり、仲間づくりの場や相談窓口等、子育てが孤立しない支援や環境整備が求められています。また、市の子育て分野の相談件数も年々増えていて、予約制の場合は相談したい時にすぐ予約がとれず、数日から数週間待たなければならないこともあります。

子育てに行き詰まり「今、誰かに聞きたい、聞いてもらいたい」と思った時に、いつでも立ち寄れる場として、親子ひろばにおける相談体制の拡充や両親学級の開催等、妊娠期から参加できる工夫を提案してきましたが、大きく前進することになりました。

●3つの拠点を核にした地域のネットワークをつくる

国分寺市では、市内を東・中央・西の3つのエリアに分け、それぞれの地区に拠点となる常設型の親子ひろばを置き、拠点を核とした親子ひろば等、地域の子育て支援機関のネットワークづくりを進めています。西部地区拠点は子ども家庭支援センター内の親子スペース、東部地区拠点は国分寺駅前親子ひろばになりますが、現在検討中の中央地区拠点(西国分寺駅周辺)の整備も急がれます。

今後は、3つの拠点が中心となり、親子ひろばに来られない親子への支援や、親同士のピアカウンセリングなど、親自身が自分の子育てに自信を持ちエンパワメントできるような場、更には、地域福祉の観点から多世代交流の場など、人と人をつなぐ地域の子育て支援拠点として発展していくことを期待します。