保育の質の向上にむけて~子どもの権利の視点で保育の環境整備を~
4月14日(日)から国分寺市議会議員選挙が始まりました。私、岩永やす代は3期目の当選を目指し、全力で頑張ります!皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
初日の出陣式では、国分寺市における保育の現状と、保育の質の向上の取り組みについて訴えさせていただきました。
国分寺市では待機児童の問題が深刻になっています。平成30年4月には待機児童数が202名となっており、前年から100名以上も増加しました。この4月にも、新しい保育園が2年開園しましたが、入所申込者数が増えていることからも、今年の待機児童は更に増えることが予測されています。
更に、新たな課題として、これまで待機児童の多かった0・1・2歳児に加えて、3歳児で入所ができないとう新たな課題も起こっています。特に0・1・2歳児の家庭的保育室や小規模園からの3歳児のつなぎの入所で入所ができない問題です。今年の10月からは幼児教育の無償化も予定されており、来年度は特に3歳児の保育所入所希望も増えることが想定されます。0・1・2・歳児童の定員確保と合わせて、保育所の地域間のバランスも考えながら3歳児入所枠についても確保する必要があります。待機児童の解消は喫緊の課題であり、定員数の確保は早急にすすめていかなければなりません。
また、保育園は子どもたちが一日のうちに長い時間を過ごす子どもにとっての生活の場です。子どもたちが安心して、安全に過ごすことができるように、定員数の確保だけでなく保育の質の向上も欠かせません。
保育の質の向上の取り組みとして、障がいのあるなしにかかわらず、共に育ち学ぶ環境整備もインクルーシブな社会をめざす上では重要です。しかし、保育園の待機児童の問題と合わせて、障がいのあるお子さんが保育園に入りにくいという課題もあります。追加で配置する加配の保育士がなかなか手配できない問題や、市では全ての保育所で障がい児を受け入れる方針を掲げているにも関わらず、受け入れができていない現状があります。
保育の質の向上のためには、保育士の処遇改善により、人員体制を手厚くすることが必要です。そして、障がい児保育については、子どもの発達センターつくしんぼとの連携で、障がい児保育のノウハウを全ての保育園で共有していくことが重要です。さらに、第三者評価や、市が行っている指導検査の取り組みの充実と合わせて、保育の質の維持向上に取り組むためのガイドラインを、行政・保育者・事業者・保護者参画で作る必要があります。世田谷区では、子どもの権利の視点に立った「保育の質ガイドライン」を行政と事業者、保育者、保護者がともに作り、協働しながら保育の質の維持向上につとめています。
子どもの最善の利益をまもるためにも、保育の質の向上とあわせて、障がいのあるなしにかかわらず、共に育ち学ぶインクルーシブなまちをめざし、子どもや保護者に寄り添い全ての保育園で障がい児を受け入れるよう、保育の環境整備をすすめます。