外国にルーツのある子どもへの支援充実を【12月議会一般質問①】

国分寺市国際協会では、外国籍保護者のための小学校入学ガイダンスが行われている。

市内の外国人住民の人口はこの4~5年間で800人以上増加し、それに伴い外国人の子どもも増えています。文科省が昨年、外国人の子どもの就学実態調査を行いました。そこで市の現状を確認したところ、2019年11月1日現在、義務教育年齢の子どもは94人で市立小中学校への在籍は53人、41人は私立・国公立学校や外国人学校への就学等で、出国の可能性も含めて未確認の子どももいることも分かりました。生まれ育つ環境にかかわらず、すべての子どもの教育の機会を確保し学ぶ権利を保障するために全員の把握を求めたところ、転入時の手続きマニュアルを整理し、外国人の手続きを明確にして丁寧に対応するという答弁がありました。

また、外国にルーツのある子どもの日本語指導は重要です。特に中学生は教科学習の日本語も高度になり、高校受験のハードルもあります。公教育で子どもの学びを保障するために、108時間が上限である日本語指導の時間数を個々の状況に応じて柔軟に対応するよう要望しました。

恋ヶ窪公民館で行われている外国にルーツのある子どもの学習支援の場「こいがくぼ国際教室」では、4ヶ国8名の子どもが学んでいます。母語でコミュニケーションしたり、アイデンティティを確認するなど、子どもにとっての居場所であるだけでなく、保護者支援の場ともなっています。必要としている家庭に情報が届くよう周知を求めました。