東日本大震災から11年〜あらゆる暴力のない社会へ〜

3.11から11年が経ちました。14時46分、市内を歩いていた時に道路が何度も大きく波打っていた光景がよみがえります。未曽有の津波災害と、続いて起こった福島第一原発事故。千年に一度の大震災の爪痕は深く、復興はまだ道半ばです。

先日、東日本大震災で被災された方のお話を伺う機会がありました。「10年一区切りと簡単に言うけれど、心の復興は10年間で区切ることなどできない」と言われていました。本当にその通りだと思います。そして被災地の子どもたちは被災のダメージに加えて、この2年間はコロナ禍で遊びや学びなど、育ちの環境に大きな制約を受けています。自然災害でも、コロナパンデミックでも、そして戦争でも、真っ先に犠牲になるのは子どもや若者、女性です。

毎月11日に全国各地で花を手にして集い、性暴力への抗議をアピールする「フラワーデモ」が行われています。生活者ネットワークでは、フラワーデモに賛同し、都内各地で「フラワー遊説」を行い、セクハラ、DV、性暴力など、女性への暴力のない社会を目指そうと訴えています。

3月12日には中野駅前に生活者ネットワークのメンバーが集いました。中野・生活者ネットワークの細野かよこ前区議は、女性への暴力を含めてあらゆる暴力をなくそう、防災や災害対策も含めてあらゆる施策をジェンダーの視点で見直す「ジェンダー主流化」を進めていこうと呼びかけました。

中野・生活者ネットワーク 細野かよこ前区議

武力によらない平和的解決を!

2月24日にロシアのウクライナ侵攻が始まってから2週間以上が経ちました。連日、子どもや女性を含む多くの市民が犠牲になり、尊い命が失われています。一日も早い終結と、難民受け入れなどの支援体制が急がれます。そのような中、政府与党を中心に日本の国是である非核三原則の見直しや、米国との核共有を検討すべきなどの声があがっており、非常に危機感を覚えます。

武力で平和は守れません。そして核兵器が存在する以上使われるリスクがともにある怖さを、改めて感じています。広島・長崎と、2度も原爆被害を受け、さらに3.11で福島第一原発の事故を経験した日本だからこそ、核の恐ろしさを世界に伝え、核が安全保障にはつながらないことを世界に発信する役割と責任があるのだと思います。武力によらない紛争解決を宣言する憲法にそった平和的解決を求めていくべきです。

調和と共存をめざして

私たちが目指すべきは、「人が地球上に暮らし続けられるのか」という大きな課題に、世界人類が一丸となって知恵と力を合わせて取り組むことです。人間同士で争い尊い命を奪うだけでなく、最悪の環境破壊を引き起こす戦争をやめて、自然災害や気候危機の問題に真摯に向き合うことです。

核を捨て武器を手放し、認めあい尊重しあう社会にむけて。
武力や核によらない世界平和をめざし、地域から平和を訴えすすめていきましょう!