子ども施策の基本理念と自治体のおける子どもの意見表明の反映~全国自治体シンポジウム2023 小金井

2月10日~11日に開催された「地方自治と子ども施策」全国自治体シンポジウムへ。今年はお隣の小金井市での開催でした。

一緒に参加した生活者ネットワーク自治体議員の仲間たちと

小金井市では「2009年に「子どもの権利に関する条例」ができてから13年目の2022年に相談・救済機能を位置付ける「子どもオンブズ条例」が成立しました。条例は作って終わりではなく、活かしていくこと、育てていくことが大事。条例がなくても計画や制度を作ることはできるけど、条例があることで首長や議会構成が変わっても、市の施策や予算の根拠があることが大切なのだと実感しました。

 

初日の全体会では、東京都の発表で、区市町村と連携した子どもの意見反映の事例として、国分寺市 の冒険遊び場「プレイステーション」での駄菓子屋・カフェの設置による仕事体験や居場所づくりについて、国立市 の複合施設「矢川プラス」のスタディコーナーやスタジオの事例も紹介されました。

フリースペースたまりば理事長で川崎市子ども夢パーク・フリースペースえん総合アドバイザーの西野博之さんと

二日目に私が参加した第一分科会では、子どもオンブズ や子どもコミッショナー など、子どもの相談・権利救済について海外の事例や先進自治体の取り組み報告がありました。

長野県の子どもの相談・救済機関である子ども支援センターの相談窓口には無言電話もかかってくるそうですが、いたずらと簡単に処理してしまうのでなはく、どんな大人が対応しているか子どもが確かめていたり、自分が困ってSOSを発した時に本当に対応してくれるのかを子ども自身が確認していることもあるとのこと。長野県では是正勧告、是正要望のしくみがあるが、救済機関としてその後も寄り添ってみていくことが大事などのお話もお聞きすることができました。

東京都の子どもの権利の相談・救済機関の設置にむけて引き続き取り組んでいきます。