通学路の防犯対策~子ども110番の家駆け込み体験訓練~

平成26年12月議会 一般質問⑥

今回の質問に当たり、各地域での取り組み事例などを調査する中で、今年度から東京都が3年間のモデル事業として、子ども110番の家などへの駆け込み体験訓練の実施に取り組んでいることを知りました。今年度は練馬区と足立区で実施されたそうです。この取り組みは、学校、PTA、町内会、地域の防犯委員、子ども110番の家に登録されている方、コンビニなどの地域の事業者、警察、行政が連携して訓練を行うことで、子どもたちのみならず、大人たちもそれぞれの立場で、いざというときにどのように行動すればよいのかを確認し経験することで、地域の防犯力の向上と、地域の中で顔の見える関係づくりを広げていくことにつながるそうです。

現在も、日ごろから地域の方がさまざまな組織や活動の中で、子どもたちの見守りにかかわってくださっていますが、なかなか一堂に会して顔を合わせる機会がないという現状を踏まえますと、このような機会を持つことで、地域コミュニティづくりにも発展していく取り組みにもなると思います。東京都では、今年度から3年間、モデル事業としての実施が決定されているとのことでした。来年の春に市区町村への参加の呼びかけがあるそうなので、このような制度を活用して、地域発で防犯まちづくりの取り組みを実施できるような情報提供や活動の支援をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

教育部長)  今、議員のお話しの子ども110番の家についてですが、今年度は市内で1,039件の方に御協力いただきながら実施しております。そして、その集団下校のときなどに、集団で帰りますから、そのときに、この家が子ども110番の家ですよというようなことを、お互いに確認し合いながら下校するというような取り組みを行っているというところであります。

今、御案内の子ども110番の家の駆け込み体験訓練のお話です。これは危機回避能力向上などについて、それから地域の協力者の皆さん、あるいは警察、学校、子どもたちなどの横の連携をとる、こういうことのための訓練ということのようです。東京都が今年度から、今、議員、お話しのように、モデルとして始めているということです。

これは現在、練馬区と足立区で行っているようですけれども、今行っている状況を、まずは確認する。情報を得て、どんなふうにやって、どんな効果があらわれているか、そういうことを確認することが一番重要ではないかなと思います。

子ども110番の家があることによって、その地域の子どもを見守る姿勢が、旗があることによって、より明確にわかるということで、大きな抑止力になってくると考えます。そういうことも考えまして、まずは今年度モデル事業で行っている自治体の行った訓練の成果、それから課題などについて、まずは検証を行っていきたいと思います。

このような訓練を地域ぐるみで実施することで、参加された地域の方々に、新たに子ども110番の家や生活安全・安心メールの登録を呼びかけることもできると思います。先ほど総務部長のほうで御紹介いただいた、皆川議員の御質問で請求された資料なのですが、まちの防犯に関する市の方針、この最後の結びでも、「安全・安心を思いやるまなざしが行き渡るまちの実現を目指していく」と書かれております。そのような防犯まちづくりにおける地域の目をふやしていくこと、そしてそれが人づくりにつながっていくと思いますので、ぜひとも教育委員会と防災安全課を初め、庁内各部署との連携を図って、実現に向けて取り組んでいただきたいと思います。最後に教育部と総務部、それぞれから一言ずついただきたいと思います。

教育部長) 幸い、国分寺市では、子どもが子ども110番の家に駆け込むという事例は起こっておりません。そういうことは幸いなのですけれども、やはりこういうモデル事業の自治体が、どんなふうにやっているのか、課題は何だったのか、そんなことについて研究をしていきたいと思います。そのときには、庁内での情報の交換ということは重要であると思います。

総務部長) 先ほど御答弁をした内容とほとんど同じになるかと思いますけれども、地域の方々、それから警察等としっかり連携を図った上で、子どもの見守りの環境を充実させていきたいと考えています。