多様な人々があたり前に参画できる議会へ

第1回定例会(3月議会)が閉会しました。
国分寺市議会では、第1回定例会では市長の施政方針と各会派からの代表質問に加えて、全議員の参加で約7日間かけての予算審査も行われるため、盛りだくさんで日程も長い定例会です。

最終本会議では市議会会議規則の一部改正が行われました。
議員の欠席事由に、これまでの出産に加えて、育児や介護、看護、配偶者の出産等が加わりました。

この改正は全国市議会議長会の標準市議会会議規則が一部改正されたことに伴うものですが、市議会会議規則では、そもそも議員の欠席事由に「事故」のみしか規定されておらず、2015年にようやく「出産」が加えられたという経緯があります。

具体的な改正内容としては、「出産その他事故」が「公務、疾病、育児、看護、介護、配偶者の出産補助その他やむを得ない事由」に、また、出産については、産前・産後の期間(産前6週間、産後8週間)も明示されました。

議員活動と家庭生活との両立支援など、住民が議員活動をしやすい環境づくりは、女性をはじめ、多様な人材の議会への参画を促す環境整備として重要なことです。女性の政治参画を増やすことはもちろんのこと、異なる年代や、多様な背景を持つ人に議会活動への参加のチャンスが拡がることで、多角的な視点からの議論が深まり、当事者の声も反映されやすくなり、誰にとっても暮らしやすいまちづくりにつながるのだと思います。

国分寺・生活者ネットワークでは、2024年度(令和6年度)に竣工予定の市役所新庁舎の議場フロアに、子連れでも気兼ねなく議会を傍聴できる防音の傍聴コーナーや庁内での授乳コーナーの設置などを提案し、設計に反映されました。市議会会議規則の改正だけでなく、環境整備や啓発等もあわせて進める必要があります。

政治とは、私たちの毎日の暮らしに密接に関わっているし、とても身近なものなのです。子育てをしながら、介護や看護をしながら、また、障がいがあっても当たり前のように議員活動ができる、そんな社会をめざしていきたいですね!