東水労結成80周年 「東京の水問題」を振り返る
8月28日、東水労 結成80周年記念レセプションに東京・生活者ネットワークを代表して参加しました。

80年前の戦後の混乱期から高度成長期、そして人口減少と気候危機の時代へと、社会が大きく変わる中で、東水労(全水道東京水道労働組合)は、都民の暮らしに欠かせない水を守る活動を続けてこられました。
東京・生活者ネットワークは来年で50周年を迎えますが、これまで多くの仲間が「東京の水問題」に取り組んできました。私たちが使う水道の蛇口の向こう側にある水源の問題や、使った水の行く先にある川の水質などです。私たちの生活と水循環は深い関係があり、なるべく環境負荷をかけない石けん運動や、遠く上流の人々の暮らしを犠牲にする巨大ダムに頼らず、節水と身近な水源をまもる活動を続けてきました。多摩川の水質改善に向けた取り組みを、東水労の皆さんとも一緒に進めてきたと生活者ネットワークの先輩から聞いています。私たちが大切にしてきたのは、「水は公共の財産であり、市民みんなの共有資源である」ということです。水道と下水道は地域のライフラインとして、世代を越えて守り継ぐべきインフラです。国が進めようとしている民営化に対して、私たちは水の公共性を守ること、市民がきちんと情報にアクセスできることを求めてきました。

いま、東京の水道も下水道も更新時期を迎え、老朽化した管の問題や、気候災害への備え、技術継承の課題を抱えています。どれも簡単には解決できない問題ですが、長い目で取り組むことが欠かせません。そして、水循環の保全は、まさに気候危機の最前線の課題です。記録的な豪雨と渇水・猛暑が同時に進む「気候の二極化」が、都市の水の流れを大きく変えています。都市化で緑地が失われ、地面がコンクリートに覆われてしまいました。局所的に短時間に想定を超える雨が降り、内水氾濫が起こります。雨水を地域の中で循環させること、そして都市の中にも「土の地面」を残していくことが大切です。自然の力を活かしながら、持続可能な水循環を守っていくことが、喫緊の課題です。
また、地下水のPFAS汚染も深刻で、多摩地域の豊かな地下水を保全して利用するためにも汚染源の特定と汚染除去が求められます。
水道・下水道は、都民の暮らしを支える最も基本的な公共サービスです。誰もが安心して水を飲み、使い続けられる東京を、次の世代へしっかりと引き継ぐためにこれからも水の問題に向き合い、取り組んでいきます。
